こんにちは。Gynecoスクール京都校 講師の今井隆裕です。
自分のお腹を気にした事ありますか? もちろん、みなさんが気になるのは横っ腹や、下っ腹。 お腹に付いた脂肪の方が気になりますよね。
今回のお話はお腹に付いた脂肪ではなく、 前回の「さぁ、一緒に!『あっかんべ~』」にも書いてあった、 「腹診」に関してお話させていただきます。
お腹を触ると何が分かるのか?
少しお付き合いくださいね。
お腹は今の自分の体調を知る方法の 1 つ
前回もお話させて頂きましたが、
東洋医学では、患者さんの状態を知る時に活用するのが 『四診』というものをします。
前回は「舌診」でしたが、
今回はお腹で身体の状態をみる「腹診」です。
もちろん、お腹の状態をミルだけですべての事が分かるわけではないですが、
大体の事がわかるので、それだけでも今の自分の体調がどういう状況なのかを
知るだけでも今後の妊活や身体のメンテナンスに関して
どのように気をつければいいか。
の目安になるので大まかでも知っておいてくださいね。
まずは、お腹を触ってみよう!!
今のあなた自身のお腹を触ってみてどうですか?
触る時は上向きに寝て、全体的に軽く触る様にしてくださいね。
●お腹で湿っている部分がないか?
まず見て欲しいのが、お腹の表面で湿っているところの有無を 確かめてみてください。
ある程度健康な状態だと、室内にいて快適な状態だと 人は汗をほぼかきません。
しかし、お腹を触ってみて湿っている場所がある場合は そこの部分に何らかの異常がある可能性がある事を示しています。
●お腹で冷えている部分がないか?
次に見て頂きたいのは、お腹の表面で温度差の違いをみて頂きたいのです。
健康な状態だと血流も良いはずなので温かさを感じるはずですが、 血流が悪い場所や弱っている場所は冷えてしまっています。
●お腹で張っている場所、柔らかすぎる場所がないか?
今回は少し力を加えながらお腹を触ってみてください。 健康な状態だと、お腹は適度に弾力を持っています。
しかし、固い所、張りすぎている所、柔らかすぎる所は、 何らかの異常がある可能性を示しています。
以上の3点を確かめてみて、湿っていたり、冷たい場所だったり、 張っていたり、柔らかすぎる所を覚えていてくださいね。
お腹の場所によって何が悪いのか?
下記の図を見て何が悪いのかを確かめてください。
あくまで東洋医学的な表現であって、 西洋医学でいう臓器とは少し違うことを覚えていてくださいね。 また、わかりやすくする為に簡略化している部分もご了承ください。
それでは、それぞれ見て行きましょう。
【肝】
肝は、気・血・津液の調整を主っており、情志(感情)の調整を行ないます。主に怒。 また筋や腱・眼・爪も主るので、弱るとクヨクヨし、荒ぶれば怒り叫び筋肉などが強張るなどの兆候 がでやすいです。
【心】
心は、「血脈を主る」「神志を主る」といわれ、血の調整や神志(精神)の調整を行います。 また五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・皮膚感覚)も主っており、舌・脉・毛も主っているので、弱っ っていると毛の質などが悪くなり血の巡りが悪くなりやすいです。
【脾】
脾は、「運化(運搬・消化)を主る」「昇清を主る」「統血を主る」といわれ、食べ物を消化し栄養や 水分などを運搬し、血液が血管外に出るのを防ぎます。 これが弱っていると、消化しづらくなり栄養や水分が上手く運搬されず浮腫みやすくなったり、内出 血などを起こしやすくなります。
【肺】
肺は、「気を主り、呼吸を主る」「宣発と粛降を主る」「通調水道を主る」といわれ、外からの精気(綺麗な空気)と体内の濁気(汚れた空気)の交換を行い、身体へ気を巡らせます。 また鼻・皮・息を主るので、弱っていると呼吸器系疾患になりやすかったり、皮膚が乾燥しやすくも なります。
【腎】
腎は、「精を蔵す」「生殖、成長発育を主る」「水液代謝を主る」「納気を主る」といわれ、弱ると活力 が弱くなり生殖能力や成長を衰えさせたり、身体に不必要なものを排出できなくなったりします。
簡単にですが、まとめてみました。 一度、自分のお腹を触ってみて自分に心あたりがないかを確かめてみてくださいね。
今回の情報はお役に立てたでしょうか?
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今井 隆裕(いまい たかひろ)
鍼師、灸師(国家資格)
中安外科医院 リハビリ部門主任、JRA 出張施術部門主任として勤務の後、西洋医学と東洋医学の知識と技術を用いる事で、女性の為の美と健康の身体のケアと心理カウンセラーとしてのメンタルケアをサポートしながら、一人の子供の父親として育児や妊活で悩んでいる女性のアドバイス・サポートを行っている。
現在、 Gyneco-Laboスクール部門京都校で技術を指導する講師として活躍中