生理周期から何がわかる???

情報がいっぱい!「生理周期」

こんにちは。Gynecoスクール新潟校の小高翼です。

当院では不妊症でお悩みの患者様が多くいらっしゃっています。

その中で必ず確認する項目の1つが「生理(月経)周期」です。

生理周期にはたくさんの情報が隠されていて

今その方の子宮卵巣がどんな働きをしているかを推測することができます。

生理周期28日の意味

生理周期は28日周期で説明されていることが多いと思います。

ある研究で、約10万人の女性を対象に23,000周期に関する自己報告による

妊孕性(妊娠しやすさ)に関わるデータを解析しました。

この時の妊娠した女性の生理周期の平均が28日、低温期15日、高温期13日だったそうです。

生理周期 = 低温期(排卵までの期間)+ 高温期(排卵から次の月経開始までの期間)

低温期は排卵に向けて卵子が成長する期間ですが

この期間が短すぎても長すぎても質の良い卵子とは言えず

一般的には14日前後が最も妊孕性が高いとされています。

高温期には黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されますが

これを分泌する黄体の寿命が14日程度であるため

高温期は14日前後とされることが一般的です。

低温期14日+高温期14日=理想の生理周期28日

とされているのですね。

※正常な生理周期は「その期間が25日以上38日以内」とされていますので

ぴったり28日でないと妊娠できないという意味ではありません。

生理周期を読み取る

例えば、生理周期が40日の方がいたとしましょう。

黄体の機能は正常(=高温期14日)だと仮定すると

低温期は40−14=26日 となります。

つまり排卵まで26日もかかってしまった可能性が考えられます。

ここから考えられる情報は

・脳の視床下部や下垂体からのホルモン分泌がうまく行われていない

・卵巣機能が低下して、卵巣が脳からの命令に反応できていない

・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)がある

など卵子が育ちにくい状態がイメージできます。

このように、低温期と高温期の日数をカウントすることで

その周期がどのような周期だったのか

妊娠に至らなかったのは、どんな問題があったのか

次の周期に向けてどんなアプローチを行うべきか

を推測することができます。

まずは基礎体温表をつけてみて

ご自身の生理周期の内訳を知るところから始めてみてくださいね!

小高 翼

鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師(国家資格)

サッカーJリーグ アルビレックス新潟 元専属トレーナー

現在、Gyneco-Laboスクール新潟校の代表を務める他、

新潟県新潟市で、

整骨院・整体院

はり灸治療院

訪問マッサージ

骨盤ダイエットサロン の4院の代表を務める。

来院される方の90%が女性で

妊活から産後ママ、美容痩身まで女性のヘルスケアサポートを専門としている。

自院のスタッフ構成も90%が女性であり。女性の活躍推進にも注力している。

また、プロスポーツ選手から脳卒中のリハビリまで豊富な臨床経験を持ち、

その知識経験を後輩セラピストに伝えている。