プロゲステロンのお話
こんにちは。Gynecoスクール新潟校の小高翼です。
前回は「E2(エストロゲン)」についてお伝えしました。
「妊娠準備」の指令を出してくれているホルモンでしたね。
今日は「プロゲステロン」のお話をしていきたいと思います。
月経周期の14日目頃に排卵が起こると、卵胞が黄体に変化します。
排卵後から次の月経開始までの期間、黄体からは黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されます。
妊娠している場合には、プロゲステロン分泌が継続されます。
妊娠していない場合には、黄体は約12日でプロゲステロンの分泌を止めて、白体に縮退します。
プロゲステロンの分泌が止まると、子宮内膜が剥がれ落ちます。(月経)
プロゲステロンの役割
プロゲステロンは「妊娠維持」の命令を出してくれています。
具体的には以下の通りです。
① 子宮内膜をフカフカに維持して妊娠しやすい状態にする
② 体内の水分量を保持する(浮腫みやすくなる)
③ 体温を上昇させて高温期を作る
④ 食欲を増進させる
⑤ 眠くなる
⑥ イライラする・憂鬱になる
妊娠維持の他にも、食欲や眠気、気分にも影響を与えるホルモンです。
P4の基準値
女性のP4の基準値を参考に示します。
文献によって若干の上下差はありますので参考値としてご紹介します。(単位:ng/ml)
卵胞期 0.1~0.4
排卵期 0.1~3.7
黄体期 8.5〜21.9
妊娠初期 23.9〜141.4
妊娠中期 25.7〜142.9
妊娠後期 51.2〜325.8
妊娠中はプロゲステロンの分泌が増加していきます。
プロゲステロンが妊娠維持に活躍するホルモンだということがわかりますね。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
小高 翼
鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師(国家資格)
サッカーJリーグ アルビレックス新潟 元専属トレーナー
現在、Gyneco-Laboスクール新潟校の代表を務める他、
新潟県新潟市で、
整骨院・整体院
はり灸治療院
訪問マッサージ
骨盤ダイエットサロン の4院の代表を務める。
来院される方の90%が女性で
妊活から産後ママ、美容痩身まで女性のヘルスケアサポートを専門としている。
自院のスタッフ構成も90%が女性であり。女性の活躍推進にも注力している。
また、プロスポーツ選手から脳卒中のリハビリまで豊富な臨床経験を持ち、
その知識経験を後輩セラピストに伝えている。